レアな印象派絵画がパリ・ルイ・ヴィトン財団ギャラリーで初公開


レアな印象派絵画がパリ・ルイ・ヴィトン財団ギャラリーで初公開


 

仏パリ市内にあるジャルダン・ダクリマタシオン公園内の美術館フォンダシオン ルイ・ヴィトン裏で噴水を楽しむ人びと(2015年8月13日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

【AFP=時事】世界でもっとも素晴らしい現代アートのプライベートコレクションの1つが、初めてロシア以外で展示されることが19日に主催者より発表された。今年初めに20世紀のロシア美術の傑作を集めた展覧会をヒットさせたパリ(Paris)のルイ・ヴィトン財団ギャラリー(Louis Vuitton Foundation gallery)によると、2020年にフランスの首都で開催されるこの展覧会では、モロゾフ兄弟(Morozov brothers)によって集められた作品が展示される。



 裕福なロシアの実業家であるミハイル(Mikhail Morozov)とイヴァン・モロゾフ(Ivan Morozov)は、ロシア革命前にヴァン・ゴッホ(Vincent van Gogh)やセザンヌ(Paul Cezanne)、ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)、モネ(Claude Monet)らによる絵画を収集してきた。マティス(Henri Matisse)やピカソ(Pablo Picasso)、ボナール(Pierre Bonnard)、モーリス・ドニ(Maurice Denis)、ドラン(Andre Derain)を含む200もの作品がパリの展覧会で、4か月間展示されると財団は語る。



 かつてモロゾフの偉大なライバルであったセルゲイ・シチューキン(Sergei Shchukin)が収集したコレクションによる展覧会「現代アートのアイコンたち」も同じくらい目を引き、120万人以上が群れを成した。これほどの大人数が、フランスファッション界の巨頭、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)が出資し、フランク・ゲーリー(Frank Gehry)がデザインした控えめなサイズのプライベートギャラリーに集まったことは物議を醸した。



「モロゾフ兄弟とシチューキンは、20世紀の始まりのモスクワの文化生活を支配し、フランスの模範とされる画家たちの国際的な認知を高めることに貢献した」と財団は声明で述べた。しかし両家によるアートコレクションは革命後に旧ソビエト連邦(Soviet Union)に占有された。現在、サンクトペテルブルク(St Petersburg)のエルミタージュ美術館(Hermitage Museum)とモスクワ(Moscow)のトレチャコフ美術館(Tretyakov State Galler)、プーシキン美術館(Pushkin Museum)で分割され保有されているモロゾフ兄弟のコレクションは当時、シチューキンのコレクションより優れているとされていた。



 このコレクションにはロシア人アーティストの作品も含まれている。LVMHの会長兼CEOであるアルノーの美術アドバイザー、ジャン・ポール・クラヴリ(Jean-Paul Claverie)は、このような規模でコレクションが展示されることは旧ソビエト連邦に押収されて以来初であると語る。「これはシチューキン展と同レベルの大規模な国際的イベントだ」と付け加える。



 シチューキンとモロゾフ兄弟の展覧会は、サンクトペテルブルクとモスクワでの開催される展覧会のために、ロシアに戻ってくると財団は述べた。この展覧会はアルノーとロシア機関間による長年の交渉を経て実現した結果だ。昨年には、財団とエルミタージュ美術館、プーシキン美術館との間でパートナーシップ契約が交わされた。

【翻訳編集】AFPBB News

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